喜びを押さえつけると怒りが大きくなる
人は過去の体験から「喜んではいけない」と直接的に思い込んでいることもあります。
・機嫌よくしていると「何ヘラヘラしているんだ」と否定された。
・先生に褒められて喜んでいたら嫉妬され、仲間はずれにされた。
・95点をとって喜んでいたら「どうして、あと5点がとれないの?」と親に言われた。
・賞をとったことを嬉しそうに報告したら「天狗になるな」と強く論された。
喜びを表現すると不利益をこうむる環境にいた、高い目標ばかりを設定された、褒められることがなかった、という経験をすると、本来は喜んでもいい出来事があっても「これくらいはアタリマエ」「どうせお世辞でしょ・・・」「嫉妬されるかもしれない」などと考え、喜びを抑え込んでしまいます。
人はネガティブ感情とポジティブ感情の両方を使って、バランスをとっています。
自分で自分の喜びを(知らぬまに)禁止していると、ネガティブ感情が大きくなり、それが「不安」や「怒り」に変わっていき、目の前の幸せにも気づけなくなってしまいます。
ポジティブもネガティブも両方必要
ネガティブな発言をする人たちはたくさんいます。
会社の会議なのでは「うまくいかない理由」を探しては難癖をつけ、悪い点ばかり見つけダメ出しをする。
しかし、会社はポジティブな意見の人ばかりでは、暴走してしまいす。「そのままの意見、そのままのキミでいいんだよ」とばかり言っていても成長にはつながらないかもしれません
ネガティブな感情は、身の危険を感じたときに、迅速かつ慎重な対応をするための防御エネルギーです。
そのため、慎重な意思決定を必要とする業務や、注意しながら集中しなければならない作業をこなすためには、非常に有効な感情だと言えます。
一方ポジティブな感情は、広い視野を持って新しい可能性を探り、ビジネスの枠を外して自由に探究していくための原動力となります。
このように職場だけでみても、ネガティブな人もポジティブな人も必要で、それぞれがブレーキやアクセルの役割をはたしながら前へ進んでいくのです。
ネガティブな人、ポジティブな人、両方の人材がお互いに特性をよく理解した上で、上手に調和、尊重していくことが会社の成長と成功の要となります。
これは自分自身に置き換えて考えても同じことです
「自分会社」の中にいる『ポジティブさん』と『ネガティブさん』が、ときに言い争い衝突し、また葛藤しながら、お互いが自分に”最善”と思って行動しています。
会社も体も過剰な「恐れ」の中にいると『ネガティブさん』の意見が大きくなってしまうので、自分ができる限り落ち着いた(フラット)な状態でいられるようにいられるように意識しながら、それぞれの感情に本来の役割を担わせてあげましょう。
全ての感情にOKを出してあげることで、あなたは最も高いパフォーマンスを発揮できます。
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