睡眠や不眠の睡眠障害について知る③
【概日リズム睡眠障害とは】
昼夜のサイクルと体内時計のリズムが合わないため、1日の中で社会的に要求される、自ら望む時間帯に睡眠をとることができず、活動に困難をきたすような睡眠障害をいいます。
〈概日リズム障害のタイプ〉
・交代勤務による睡眠障害
「症状」
夜間不眠、日中の眠気、作業能率の低下、倦怠感、食欲不振などの身体・精神症状が出現する。
「原因」
常に勤務時間帯が変化することにより体内時計と勤務スケジュールが合致しない。
「症状」
明け方近くまで寝付けず、いったん眠ると昼過ぎまで身が覚めないという状態に陥る。
無理をして起床すると、眠気や強い倦怠感などの症状が見られる。
「原因」
体内時計が遅れているため睡眠が遅い時間帯の方にズレてしまう。
・睡眠相前進症候群
「症状」
夕方から眠くなり、起きていられなくなり翌朝に目覚めてしまう。
「原因」
体内時計が進んでいるため、睡眠が早い時間帯の方にズレてしまう。
高齢者に多く、家族性に発生することもある。
・非24時間睡眠覚醒症候群
「症状」
起きる時間と寝つく時間が毎日1〜2時間ずつ遅れていく。
「原因」
体内時計が朝の光によってリセットされていない。
若年者が長期の休暇等で昼夜逆転生活を送った後に引き続いて出現することがある。
・不規則型睡眠覚醒パターン
「症状」
睡眠と覚醒の出現が昼夜を問わず不規則になる病状。
夜間の不眠や日中の眠気また昼寝の増加などが見られる。
「原因」
体内時計のリセット機構が弱くなった状態で、社会的接触の少ない環境に置かれた場合に生じやすい。身体疾患のため臥床生活を余儀なくされた場合等。
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